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  • 2008.05.26 Monday

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    あれ?もう二ヶ月?

    • 2008.05.19 Monday
    • 22:35
    時間って過ぎるの早いものですね?

    スミマセン朱花です。

    全然更新してない朱花です(汗)。

    小説も全然書けていない現状の朱花です(泣)。

    だって、仕事が…
    新生活が…
    仕事自体は苦じゃないけど、体が疲れてます。

    もう毎日毎日いっぱい×2です。
    新社会人の皆さん。お互い頑張りましょうね。

    そんな理由で時間がないのです。
    自分の時間が激減です。
    ああ、これが社会人。

    気力も低迷中なのです。
    早く自分が息抜きできる方法見つけて小説書きたいです。

    そんなわけでしばし休憩中。
    更新を待っていてくださる方々ごめんなさい。
    ちょっとずつ書き溜めていくからもう少々お待ちを!

    決意の夜  

    • 2008.03.28 Friday
    • 10:55
     長らくお待たせしました。
     去年の夏くらいから考案していたバッシュ視点の外伝を書きあげることができました。
     半年以上…ようやくupです。
     朱花が書いてますFF12オリジナル(二次)小説の方もこの時間軸に追いついてきました。中途半端ですが、次から3話に入ります(ここからが書きたかったのにこんなに長くなるとは…)。あちらの方もゆっくりなペースですが、長い目で見てくださると嬉しいです。
     

     さて、
     今回お送りする舞台はFF12のOP場面、ナルビナ攻防戦です。
     バッシュやラスラ王子のお話。
     後半にウォースラやレックスも出てきます。
     多少背景が違うかもしれないけど、なんせ想像なんで、ご了承下さい。
     ラスラが思いのほかカッコ良くなりましたw
     では、どうぞ。


    ===================================


     ナルビナ城塞攻防戦
     
     ダルマスカ王国の国境を支えるナルビナ城塞
     

     圧倒的な力の差を見せ付けられたようなものだった。
     敵の数が予想を上回る。
     それらの攻撃を防ぐだけで精一杯だ。
     昨夜から始まったこの交戦はそして夜半を過ぎた今でも決着を見せようともしない。
     攻防は今一時休戦を保っている。
     激しい雷雨が降り始めた為であった。


     城壁の向こう側に黒い集団の影が広がっているのが見れる。
     あれがすべて敵の姿であることが何より脅威である。
     時間が経てば、アルケイディアからの帝国兵の増援も多くなることが予測される。
     
     バッシュ・フォン・ローゼンバーグは顔をしかめて外から目を逸らした。
     城内は篝火が立てられ、至る所に兵士が休息を取っていた。
     皆、疲労からか口数は少ない。
     黙々と武器を点検するヒュム。医療班に怪我を見てもらっているハンガ。壁にもたれて睡眠を取っているシーク。
     兵のほとんどはヒュム族だが、ハンガやシークなどの種族もいた。
     ダルマスカの兵士だけではない。
     アルケイディアを敵視する国の援軍が数多く集まっていた。
     隣国の兵士や自発的に志願した民間人も大勢いる。
     そのため、この戦はやや統制にかけているのが難点である。
     そしてナブラディアが壊滅したためにその分の戦力がない。
     先日に起こったナブディスの原因不明の崩壊。
     あれはアルケイディアの仕業なのだろうか?
     国一つがいとも簡単に滅んだ戦力。
     そんなものがまた使われたのだとしたら…
     
     自国を守ろうとする者。
     祖国を失って復讐に奮える者。
     アルケイディアに異論を唱える者。
     
     ここにはそういう者が溢れている。
     皆の想いは強い。
     なのに、それを覆してしまうような恐怖が城壁の向こう側に存在している。
     ナブディスの件は事が大き過ぎた。
     国の英雄と謳われるラバナスタの名将軍バッシュでさえも敵の脅威に萎縮した気持ちが拭えない。 
     兵士たちもまた口には出さないがその心中は同じであろう。
      

     雨音だけがうるさく、それが逆に静か過ぎた。

     



    「―――ラスラ様」
     ナルビナに急遽設けられたラバナスタの部屋に入ると傷の手当を受けている少年の姿があった。
    「お怪我の方は大丈夫でしょうか?」
    「ああ、ただの打ち身さ。何も問題ない」
     医師を下がらせて、ラスラは再び甲冑を纏った。
     その表情は堅く、口を真一文字に結んでいる。
     ラバナスタを出たときから彼は口数が少なく、険しい表情を浮かべていた。
     彼から放たれる威圧感をバッシュは始めて目にした。普段の温厚な少年の様子からは想像もつかないオーラを醸し出している。
     無理もない。
     バッシュは時折見せるラスラの憂い顔に心を痛める。

     ナブラディア。
     彼の祖国は一夜にして無くなったのだ。

     それはあまりにも信じがたい事だった。始めは国内に内乱が勃発したという知らせだった。その内乱に便乗する形でアルケイディアの軍勢がナブラディアに踏み込み、一時は騒然とした事態になったという。しかしその数時間後、謎の爆発が首都ナブディスを襲った。その爆発は一瞬のうちにナブラディア全域を巻き込み、ナブラディアは国の原型が無くなる程の損害を受けた。
    その経過があまりにも早すぎて同盟国であるダルマスカは兵を送ることさえ出来なかった。


     その悲惨さに誰もが顔をしかめる。

     なかでもラスラ王子の悲痛さは特別だった。
     彼はそのナブラディアの王子なのだ。
     バッシュも彼の時分に祖国をなくしているが、当時一市民だった自分とはあまりにも立場が違いすぎる。国をなくした彼の無念のうちはバッシュが想像も出来ないほどの痛みを抱えていることだろう。
     バッシュはまだ幼さが残る王子に礼を取った。
    「このまま長引けば、明日軍議が開かれます。御出席との通達です」
    「そうか。…この雨だ。確実に長引くだろうな」
     少年は雨が打ちつけられている窓を見た。
      




     ナルビナ攻防戦2日目、夜。
     
     予想通りこの戦いは長期戦になった。
     朝に弱まった雨を合図に再び戦場となったナルビナ。
     激しい戦いが始まるも黒く覆われた雨雲に両者は見切りをつけて、それぞれの陣に戻ったのは昼を過ぎた頃。そしてまもなく雨が降る。それは徐々に強まり、昨夜よりも激しい雷雨となった。

     
     各国・各自治体の代表が一つの幕に集まり、軍議が開かれる。
     名立たる武将も覇気こそ健在なものの、その疲れの色は隠しきれない様子だった。

     アルケイディアに押されている状況だった。

     自然と表情が険しくなってくる。
     会議でも軍の配備にもめる。
     城の見取り図を広げた大きなテーブルを挟んで軍人たちが白熱した議論を繰り広げていた。

    「この第二通路に兵を集結させるべきだ」
    「いや、それでは空軍小機が来た時に立ち撃つことが出来ない。ここは一旦…」

     各国の武将が声を上げて意見を主張する中、おそらくこのメンバーの中で最年少であろうラスラ王子だけが静かだった。
     バッシュは会議の様子を眺めながらも横目でラスラの様子を覗った。
     このナルビナに出陣する時、彼は傍から見ても暴発しそうなくらいに興奮していた。
     その怒りに満ちた出陣の意思は揺るぎ無いものでダルマスカ陛下もその出陣を認めざるを負えなかった。
     だが、その怒りに奮え立った少年がこの席では意外な程に静かだった。
     連日の激しい攻防戦に疲れているのか、
     周りが名立たる軍人のこの議会に萎縮しているのか、
     それともまさかこの戦いをもう諦め始めているのか…
     バッシュは一通り考えたが、少年が沈黙を保っているのはそんな理由ではないと気づいていた。
     彼の目が異様なほど力を持っていたからだ。
     彼のここまで力強い新緑の眼は見たことが無かった。
     その彼の様子にバッシュは内心驚いていた。
     温厚で優しいだけの少年だと思っていた。
     まだ数週間という月日しかお仕えしていないが、普段から温和な雰囲気を醸し出しいるので元来優しい人物だと思い込んでいた。
     ナルビナ戦に参加すると言ったときも祖国を失った怒りに任せているが、戦いの中で力を発揮するタイプの人間にはとうてい思なかった。

     だが、それは完全にバッシュの勘違いであった。

     実際にこの二日彼の傍で戦いぶりも見ても貴族ならではの綺麗な立ち振る舞いだが刀筋は劣るものはなく、むしろ優れた技巧を持っていた。
     バッシュはラスラに対する評価を変えていた。

    「なら一体どこに兵を置けと言うのだっ!!」
     一際声を荒上げ、城内の見取り図が敷かれたテーブルに拳を叩きつける将軍の声で一同は静まり返った。
     白熱した討論は収まり、気まずい沈黙が訪れる。
     確かに難しい状況にある。
     アルケイディア軍勢の猛攻撃は城内の戦闘員を大幅に奪い、建物の損壊も至る所に出来てしまった。
     バッシュはこの状況を打破すべく、自分が考えていた策を述べようと口を開きかけたが、
     その前に別の人物が話し出した。
    「まず、主力兵隊を城壁の南側に集めるべきです」
     落ち着いた声が室内に響く。
     皆が驚いた様子でその声の主を注目した。
     バッシュも例外ではなかった。
     隣に鎮座する少年を凝視した。
    「魔法軍隊は分割せずに魔法障壁を張ることに専念させるべきです。軍兵の配置はそれを守るべき小型船隊を囲むように強化。障壁が破れなければ敵が進軍してくるルートは第3ゲートと第5ゲート、それと南西のこの壁でしょう。昼間の襲撃で一部破損されていますので、敵がそこから踏み込んでくる可能性は多いに高いと思われます。なので、兵を少なくとも三千、南のこの位置に集め防ぐのが宜しいかと」
     凛とした若い声が淡々と見取り図を指し示しながら説明をしていく。
     最初は唖然としていた武将たちもその戦略に耳を傾ける。
    「そうなると、ここから攻め込まれたときに防げなくなるのでは?」
     武将の一人が指摘すると、
    「では、第2通路に弓兵隊を設けましょう。この位置ならば矢が届く範囲で敵からの攻撃も受けにくいはずです」
     とラスラ王子は冷静な判断で切り替えした。
     その見事な采配に周りの軍人たちは感嘆した。
     一気に会議の中心が少年のものとなる。
     バッシュは王子の策士ぶりに彼を若さにかまけた少年だと見くびっていたことを恥じた。

     溢れんばかりの怒りを内に秘め、それを抑えて、冷静沈着に状況を把握し、臆することなく意見を述べるラスラ王子の姿はまったく予期しないものだった。


    「ローゼンバーグ将軍」
     軍議が終結し、再び自国の部屋に戻ったラスラは白い甲冑をきっちりと着衣し、バッシュに声をかけた。
     燃えて火の粉を飛ばす篝火が二人の姿をくっきりと照らす。
     幕の中は静かで、外の兵士たちの声が騒がしいが、それほど気になるものではない。
     
     黒い雲の合間から月が黄色く見え隠れする。
     雨は少し前から止み始めていた。今は時折パラパラ降るする小雨程度。
     向こうの空を見ると重い雲の端が見えていた。
     もうすぐ開戦となる。
    「先ほどの会議の振る舞いお見事でしたラスラ様」
     バッシュは思っていたことをそのまま賛辞した。
    「…そんな事はない」
     ラスラは苦笑してバッシュに本音を洩らした。
    「皆の熱くなる様子を見て、冷静さを取り戻せたのだ。私も少々熱くなりすぎていた。戦いは長期戦になりそうだ。気を引き締めて行かないとな」
     その瞳には静かな熱い炎を秘めている。
     この御方の意思は揺るぎ無い。
     バッシュはそれが兵士たちの士気を高める励みになると確信した。  
     
     アーシェ様と結婚した今、次のダルマスカを担う大事な後継者だ。
     きっと良い王になるだろう。
     バッシュは国の未来を切に願うと同時に心に誓う。 
     この方を失うわけにはいかない。
     命に代えてもお守りしなければ。

    「兵の配列整いました!」
     急ぎ足で幕に飛び込んできた兵士の声にバッシュは頷き、ラスラ王子を見る。
    「殿下」
     強い意志を秘めた目がバッシュに頷く。
    「行くぞ!!」
    「はい!!」




     ナルビナ攻防戦 5日目。

     長引く攻防は兵士たちの体力を大幅に奪う。
     周りを見渡しても皆疲労の色を隠しきれない。
     その萎縮した精神を鼓舞すべくバッシュは声を張り上げた。
     その激に奮い立たされて体を引き締める兵士たち。
     息を吹き返したしたように攻め込むダルマスカ兵の猛攻撃にアルケイディア軍は怯んだ。城塞の陥落まであと少しのはずなのに、その少しが進まない。
    それどころか徐々に押されているのはどうしたことか?

     切羽詰った状況でアルケイディア軍は援軍の艦隊が来るのを切に願った。

     そしてその時。
     このナルビナ城塞戦の運命を決める艦隊が空に大きな影を作った。

     ただでさえ暗い夜空が曇る。
     バッシュは全身に悪寒が走った。
     上空を見れば今にも落ちてきそうな重々しい機体がゆっくりと、しかし速いスピードで迫ってくる。
     その目標は魔法障壁を張っている塔だ!
    「止めろ――――っ!!」

     この世の終わりかと思える轟音が鳴り響いたと思うと、空を守っていた魔法障壁は見るも無残に破れ、後方に聳えていた塔がボロボロと崩れ落ちる。
     これから起こりうる未来にバッシュは絶望を覚えた。
     すぐにアルケイディア軍の空挺軍が乗り込んでくる。
     形勢はあっと言う間に覆された。
     これは戦争ではない。
     殺戮だ。
     そうと判断したときバッシュは乗っていたチョコボ騎馬をぐいと手綱を引っ張り、止めた。
    そしてあらん限りの声で叫んだ。
    「ラスラ様!!ここはもう終わりです!!」

    「父の仇を!父の仇を!」
     ラスラの悲痛な叫びが轟音の中聞こえる。
     王子は攻撃の手を緩めることなく剣を振る。
    そんなラスラに向かってバッシュもさらに声を上げた。
    「撤退を!さぁ、早く!」
     状況は深刻だった。
     一刻も早く、ここにいる兵士たちを城内に逃がさなければ。
     損害を食い止めなければ。
     ここはもうお終いだ!

    「ラスラ様!」
     バッシュは直も敵陣に踏み入るラスラを連れ戻すべく、懸命にあたりの敵兵をなぎ倒して進む。しかし、敵の数も尋常ではない。
    「ラスラ様!お止め下さい!」
    バッシュの呼びかけも戦いの喧騒に呑まれてラスラの方まで届かない。
    「くそっ!」

     その時だった。
     倒した敵兵の影から銀色の光が見えた。
    「!」
     バッシュはそれが何であるか気づくと持っていた弓をソレに向かって力の限り引く。
     ――ラスラ様を狙っている!
    「ラスラ様!」
    あらん限りの力でラスラを狙う弓兵に向かって撃つも相手の方が早かった。

     敵兵の放った弓は激抗する両兵士の間をすり抜けて真っすぐにラスラに向かった!
    「っ―――――!!!」
    奇しくも甲冑の隙間に矢が刺さる。
     鋭い衝撃を受けてラスラの身体が仰け反るのをバッシュは目の当たりにする。
     その胸には矢が…
    「――――ラスラ様!!!!」

     バッシュは弓を捨て、腰に挿した剣を抜き取ると猛烈な力と速さで周りの敵を払い、ラスラの傍にチョコボ騎馬を走らせた。
     無我夢中だった。
     考えよりも本能と己の実践経験だけで動いていた。
     力なく落馬しかけるラスラの身体をすんでのところで受け止めると懇親の力でその身を自分の騎馬へ引きずり移す。
     倒れこむラスラの身を前にしっかりと抱き、さらに襲い掛かる敵兵の波を避けてチョコボ騎馬を走らせる。
    「ラスラ様!しっかりしてください!今救護班へ!」
    「うぅ……はぁ、はぁ」
    「頑張ってください!必ずお助けします!」
    「か…………きを……なぶ…………の…」
     うわ言を呟くラスラの身体がどんどん重くなっていく。
     急速に力を失くす王子にバッシュは必死に抱きしめる。
    「ラスラ様!」
      









    **************************

    ナルビナ攻防戦から2ヶ月。

     バッシュ・フォン・ローゼンバーグは再びナルビナの地に来ていた。
     あの数日間の多くの犠牲から2ヶ月しか経っていない。
     あの悪夢を川きりにこの短い期間で沢山の地獄を見てきた気がする。
     目の前で倒れていく兵士たち。
     父や夫や息子を亡くして泣き叫ぶ女性の声。
     出兵する兵士たちの姿に唖然と声を失くす子供の姿。
     
     あまりに多くのものを失った。
     
     アルケイディア帝国がダルマスカ王国に降伏を勧告してから数日。
     これ以上の被害を恐れたダルマスカ国王ラミナスは苦渋の決断を持って、和平調印に合意した。
     
     これを聞いた国民の多くは失望しつつも、戦争の終焉にほっとした様子を見せていた。
     誰もが長すぎる戦争に疲れきっていたのだ。
     
     和平協定調印式はアルケイディアの手に落ちたナルビナにて執り行うことになった。

     しかし、中にはラミナス国王陛下の和平の判断に反対する者も数多くいた。
     彼らの反発を重く見たバッシュは同僚のアズラス将軍と共に、ラミナス皇帝が和平調印に向かったナルビナ城塞の警護の任を他の者に任せ、ダルマスカで警備に当たっていた。

     国内で和平反対派の大きな動きはないようだった。
     その事に安堵した矢先の事だった。
     バッシュの元に一通の不穏な情報が入ってくる。

     ――――和平協定調印式において、国王暗殺の策動あり



     こうして、バッシュは半信半疑ながらも兵を集めて、再びナルビナへと向かった。
    兵と言ってもナルビナ攻防戦や連日の戦いでダルマスカには主力な戦力はほとんど残っていなかった。その兵は寄せ集めに近い兵隊で、実践経験を積んでいない者も多くいた。
    そのため城門を潜り抜け、城の内部に入る時には兵の数は激減していた。


    「バッシュ、東に通じる経路が警備が薄いらしい」
     共に死線を乗り越えてきたウォースラ・ヨーク・アズラスがバッシュを呼び止める。
    「数人で様子を見てくる」
     そう言って、ウォースラは門へ駆けて行った。
     残されたバッシュは負傷したダルマスカ兵士を見回り、声を掛ける。
     多くが民間から志願した兵なので、将軍に直接声を掛けてもらえることは兵士の士気に繋がる。
     その中でバッシュは影みに倒れれている少年の姿を見つけ、はっと息を呑む。
     白に近い金髪の髪。
    「―――ラスラ様!?」
     バッシュは目を大きく開き、少年に近寄った。


     しかし、それはただの見間違いでダルマスカ兵士の鎧を着た銀髪の少年だった。


    「……何を考えているんだ」
     バッシュは頭を振り、溜息をついた。
     きっと夜の暗がりが幻覚を見せたに違いないと結論づけた。
     まだ幼さを残した少年は体の線が細く、鎧を纏っているのがちぐはぐした印象を見せる。
     負傷しているのか、意識が無いようで倒れこんでいる。
     銀色のサラリとした髪が少年の顔を隠す。
     まだ10代半ばのようだった。

     声をかけようとした時、後ろからウォースラがやってきた。
    「バッシュ、あそこから入れそうだ。先に偵察に向かわせている。ん?負傷者か?」
     ウォースラもその少年に気づき、目を向けるがすぐにそっぽを向き不満をこぼした。
    「やはり統制のとれた兵以外は置いていくのがいいと言ったんだ」
    「ウォースラ」
     バッシュは非難の声でウォースラを咎めた。
    「数は多いほうがいいと決めたではないか。彼らも立派なダルマスカの兵士だ」
    そう言って、バッシュはその少年の肩に手をかけ、声をかけた。
    「―――しっかりしろ」

     どうやら少年は意識を失っていただけのようで、すぐに目を開き始めた。
     しかし、その焦点はまだ合っていない。
    「だから言ったんだ。足手まといだってな」
    後ろからウォースラが文句を言う。
    「そんな言い方はよせ。みんな好きで戦っているんじゃない。
    立てるか?」
     バッシュは少年に手を差し伸べると少年はバッシュを見て口を開く。
    「レックス。――レックスです。将軍」
     弱々しい声だが意識をはっきり保っているようでバッシュはほっとする。
    「そうかレックス。見たところ外傷はない。軽い脳しんとうだろう。さぁ、立ちあがるんだ」
     その二人のやり取りに溜息を吐いてウォースラは背を向けて先に歩き出す。
     よろめきながらも立ち上がるレックス。
    「平気か、レックス」
    「はい。大丈夫です」
     有名な将軍に声を掛けられてレックスは少し緊張していた。
    「レックス、キミは何歳だ?」
    「17歳です」
     バッシュはこの返答に胸の奥に鈍い痛みを感じた。
     ラスラ王子とそう変わらない年だ。
     どうしても彼と亡き王子の姿を被らせてしまう自分がいた。
     自分がついていながら見す見す亡くしてしまった後悔の念がそう見せるのかもしれない。
    「…そうか。両親は?」
    「父と母は死にました。二つ下の弟がラバナスタにいるだけです」
     レックスは曇った表情を見せる。
     両親が死んだ境遇の者は彼以外にも沢山いる。
     多くの孤児がこの戦争で増えた。 
    「――――すまないな。君みたいな若者にまで剣を取らせることになって」 
    「いいえ。祖国のためです。父や母、多くの同胞のために――」
    「急ぐぞバッシュ!!おしゃべりしているヒマはない!ヤツラが集まってくる前になんとしてでも陛下の元へ行かなければならん!」
     二人の話し声に見かねたウォースラが怒鳴る。
    「ああ、わかっている」
     バッシュが返事をしたとき、前方から鎧の鳴る音が向かってきた。
     この音はダルマスカの兵じゃない。
     バッシュは警戒し、身構える。
    「ウォースラ、行け!ここは俺が食い止める」
     バッシュは腰にしまった刀を抜く。
     長い刀身が月明かりに照らされキラリと光る。
     その様子を見てウォースラは頷き、先を急ぐ。
    「うぉぉぉ!!」
     数人の敵兵が呻り声を上げてバッシュに向かう。
     先頭で走りこんできたアルケイディア兵の振り上げた剣をバッシュはするりと避け、がら空きの相手の懐に突き上げるに剣を繰り出した。
    「ぐあっ」
     その攻撃をまともに喰らった兵士は地べたに転がり、苦悶する。
     さらに襲い掛かる敵兵をバッシュは無駄のない立ち回りでなんなく倒した。
     剣を鞘に戻し、バッシュは辺りを警戒した。  
    (まずいな。敵兵が集まるかもしれない…)
     バッシュは後ろに棒立ちするレックスに声をかけた。
    「焦るな、レックス。慌てずゆっくりやればできる!行くぞ!」


     あの時も自分の傍には幼い少年がいた。
     希望に輝く未来を作ることの出来るかけがえのない若き芽。
     失いたくはなかった。
     失うわけにはいかなった。
     

     バッシュは高く聳える古城を見上げた。
     
        
     アルケディアの思惑は必ず阻止してみせる!
     これ以上、犠牲を出すわけには行かない!
     ダルマスカを。
     陛下を。
     民を。
     この手で守ってみせる!!  

    2話。 失望(5)

    • 2008.03.25 Tuesday
    • 11:59
     用意された偵察機に乗り込んだとき、またしても船体が揺れた。
     一斉に警報機が鳴り響く中、サージュバル侯爵は我々はそのまま出航すれと命令が下った。一体何が起こったのかわからないまま、我々は言われた通りに機体を出した。
     
     状況が分かったのは主艦タイタンを半周したときだった。
     アルケイディアの戦艦が攻撃を再開したのだった。

     敵の突然の攻撃にロザリアの艦体は一生の不覚をとった。

     タイタンは急遽応戦を始めるものの、敵の攻撃に撃沈することになる。

     ロザリア軍はナブラディア沖合いで起きたアルケイディアとの戦いに苦い黒星を飾る。
     これがきっかけで、ロザリア軍はアルケイディアとの戦いを休止することになるのだが……
    それは少し後の話である。

      
     その崩れ落ちる主艦体から運よく我々は脱出することは出来た。
     複数の敵機の繰り出す攻撃を掻い潜ってなんとかナブラディアの国境まで近付けたものの、今度は別の壁が待ち受けていてた。
     私には金色に輝く靄(もや)が漂う空間から巨大な岩やおびただしい炎、はたまた雷撃や旋風が交じり合った阿鼻叫喚の絵図にしか見えなかったが、お嬢様曰く、あれがミストだと蒼白の顔で驚いていた。
     高濃度のミストはあの靄のように金色に実体化して見えるとは知っていたが、アレはその何倍ににも膨れ上がったミストらしい。ミストは魔力の元ともとれる物質。我々が見た膨れ上がったミストから放たれた岩や炎など言ったものは、その魔力から作られた魔法なのだとお嬢様は説明してくれたが、魔法に疎い私などは俄かに信じられるものではなかった。
     その恐ろしく強大な力の靄の前に我々は近付くことすら許されなかった。
     しかし、近付く必要もなかった。
     
     国境という位置でも十分すぎるほど見て取れたのだ。

     ―――遠目からでも王国の壊滅は明らかだった。

      
     ナブラディアの美しい広大な農地も、
     多くの動物たちが暮らす森林も、
     常に賑わいが途切れることのない城下町も、
     山も谷も、その全てが見る影もない姿に変貌していた。
     
     湖上の建てられたナブディスが誇る美しい宮殿でさえも、傾き崩れ、その内部を剥き出しに晒していた。
     
     大地は炎に包まれ、建物は歪み凍りつき、木々は無残に倒れ枯れ、 
     湖は黒く変色し、川は干からびた。
     
     この変わり果てた地を誰がナブラディアだと信じられるだろうか。
     
     
     
     一体、何が起こったのか。
     誰一人として分かる者はいなく、混乱を増すばかりだった。




    *********************************

     ナブラディア王国の滅亡。
     

     この信じがたい事態は早急に大陸全土に広まり、アルケイディア帝国の脅威は増大することとなった。
     そしてその一番の被害を受けたのは、ナブラディア王国の同盟国であるダルマスカ王国であった。ナブラディアが滅亡した今、アルケイディア帝国とダルマスカ王国の間には何も障害する壁はなくなり、アルケイディアは絶好の機会と進軍を始めた。
     対してダルマスカはナブラディアとダルマスカの国境に位置するナルビナ城塞と言う強大な砦に軍を率いてアルケイディア軍を迎え撃った。

     そしてその戦いにはナブラディアの第2王子であるラスラ様の姿もあったのだった……





    「いかかですが、ジエラ様の容態は?」
     部屋を訪ねてきたカザムにニナは首を振った。
    「まだ。……今はお休みになっております」
    「そうですか」
     二人は奥に繋がる寝室の扉を見る。
    「これを」 
    と言ってカザムはニナに新聞を手渡した。
     そこにはダルマスカ国王ラミナスがアルケイディア帝国の降伏勧告を受けいれるという記事が大々的に報じられていた。 
     ナルビナ城塞陥落から4ヶ月が経とうという頃である。
    「………とうとう、ダルマスカも」
     ニナは遣り切れない思いでいっぱいになる。

    「この状況をなんとかしなくてはとロザリア国内でも内紛が起こってます」
     カザムの言葉にニナははっと顔を上げる。
    「いけません!」
    「…お気持ちは察しますが……」
    「まだ貴方たちはこんなふざけた事を言っておられるのですか!?お嬢様は貴方たちの道具ではありません!」
     怒りを顕にするニナにカザムはよく考えてくださいと言う。
    「これはナブラディアの為でもあります」
    「……それでも私は…」
     ニナが言葉に詰まると、隣から物音が聞こえた。
     驚いて小走りに扉に駆け寄ると、その扉が開く。
    「―――お嬢様!!」
     中から現れた主の姿にニナは息を呑んだ。
     自責の念と受けたショックからしばらくの間ジエラは人の前に現れることはなかった。
    ろくに物も食べず、受け答えもなく、まるで人形のように彼女は過ごしていたのだ。
     あまりにも非情な事が起きたのだ。無理もなかった。
     その彼女が突然どうしたのだろうか。 
    「アルシドに会う。用意を頼む」 
     ジエラはそれだけ言うと再び扉の奥に引っ込んだ。
    「お、お嬢様?」
     ニナは慌てて中に入ろうとしかけたが、足を止め、後ろに控えていたカザムに言う。
    「とりあえず、支度が出来てからご連絡を差し上げますので」





    「お嬢様、御加減は大丈夫なのですか?」
     恐る恐る部屋に入り、ジエラの様子を窺うニナ。
     部屋に入ってきたニナを確認するとジエラは着替えを出すように頼む。
     声に力はなく、やつれたジエラの身体を心配するも言われるままに着替えを用意をする。
    (なぜだろう?こんなにも弱りきっているのに強いオーラを感じる)
     寝間着を脱がしてやると痩せた体が目に痛かった。
    「……お嬢様、アルシド様にお会いになる前に何か食べませんと」
    「……ん」
     そっけなく相槌を打つ少女は果たして分かっているのかと疑問に思ってしまう。


     ジエラを着替えさせ、髪を梳かして仕度を終えると大急ぎで、ニナは食事の準備を頼んだ。
     部屋に並んだ料理からなるだけ軽食の皿を選ぶと後は下げるように命じ、黙々と食事を始めるジエラ。
     ニナは突然動き出した主に戸惑うばかりだった。
     まったく何を考えているのか分からない。
     聞くのにも気がねする空気を出しているのが厄介だった。
     
     コンコン。
     部屋をノックする音が聞こえ、ニナが出るとそこにカザムがいた。
     問題はその後ろ―――アルシドの姿があった。
    「ジエラ様は?」
    「今、お食事中でして…」
     後ろを振り返り、主を覗う。
     しかし、その前にアルシドは
    「失礼しますよ」
    と言って部屋に入ってしまった。 
     後ろをつくカザムは目でニナに謝り、同じく部屋に入った。
    「レディのお食事の最中に失礼だとは思いましたが、こちらも時間がない身でしてね。ご了承下さい」
    「構いません」
     アルシドの謝罪にもジエラはそっけなく答え、スープを飲み続ける。
     ニナはその彼女の態度に目を剥いたが、アルシドは気にした様子はなく、勝手にジエラの向かいの席に座る。
    「御加減はいかがですが?」
    「……見たとおりです」
    「そうですか…。……お聞きになりましたか?ダルマスカのこと」
    「ええ、そこ新聞の記事を拝見しました」
     何時の間にとニナは驚く。
     食事の用意を頼んだ隙だろうか。
     新聞を片付けて置かなかったことを悔いたが、ジエラの様子に変わったところはない。
    ショックを受けると思ったのだが…
    「まさか和平を受け入れるとは思いませんでしたよ」
    「そうですか?後継者が一人いなくなったのです。これ以上、被害を出すわけにはいかないでしょう」
     淡々と言うジエラの言葉がニナには信じられなかった。
    「……ラスラ様の事は心中察し致します。誠に残念でした」 
    「………」
     ジエラは黙ってサラダを食べる手を止めた。
     そしてじっとアルシドを見据える。
     その表情からは何も読めない。

    「…本題に入りましょうか」
    「ええ。お願いします」
     ジエラは完全に食事の手を止めると、アルシドに改めて向き合った。
    「今、ロザリアはアルケイディアの勢力拡大に各派閥が揉めています。このままダルマスカがアルケイディアの手に落ちるのは黙って見過ごすわけには行かないという強硬派の連中もいましてね」
    「しかし、先の戦いでアルケイディアとの戦いに休戦を決めたのでは?」
    「上の者は。……しかし、このままではなるまいと揺らぐ者も出てきているのです」
    「……私が出たところで変わらないのでは?」
    「強硬派の連中は貴女を利用して、再びアルケイディアに攻め入るつもりです」
    「名分はナブラディアの後継者による復讐の援助ですか?」
    「まぁ、概ねは」
    「私存命を発表することでナブラディアはまだ終わってないと、そして同盟国であるダルマスカに調停の見直しを求め、ロザリア側に付かせると?」
    「後者は賭けですがね。強硬派の考える事ですから」
     アルシドは苦笑する。
    「我々はそれを望んでいません。先の戦いで主戦艦一機を失ってますね。こんな状態で勢いづいているアルケイディアと戦おうなんて無謀だという声も多い」
    「では貴方は私をどうしようと?」
     ジエラの問いにアルシドはニッコリと微笑む。
    「先手を打ちたい」
    「先手…」
    「ええ、強硬派の連中に貴女が宣言をしてくれれば良いのです。ナブラディアの滅亡を」「そんなっ!」
    ニナは思わず声を上げる。 
    「それはあんまりです!こうして王家の血筋であるお嬢様は生きているのですよ!例え」
    「ニナ!」
     ジエラは厳しい目でニナを睨んだ。 
    「…しかしお嬢様」
    「止めなさい。………私は彼に賛成です」
    「!」
     再度口を開くニナを視線で諌め、ジエラはアルシドに向き合った。
    「ナブラディアの再建は無理です。私一人が王国を主張したところで意味はない…」
    「では」
    「しかし、貴方の提案も呑めません」
     きっぱりと宣言をするジエラにアルシドは顔をしかめる。
    「……お考えをお聞きしても?」


    「私がこうしてロザリアにいる限り、強硬派の人間…いえ、他にも私を利用しようとする人間はいるでしょう。例え、ナブラディアの滅亡を宣言したところで王家の生き残りの私を政治の材料になることは明らか。私はそうしたことに興味はありません。アルシド殿には大変お世話になりましたが、私が貴方側についている事を快く思っていない人は大勢いることでしょう?私を匿うことで貴方にも迷惑をお掛けする。ですから…」


    「私を死んだ事にして下さい」


    「絶望のあまり自害したとでも何とでも理由をつけて下さって結構です。私はロザリアを離れます」
     アルシドは少し考えた後、答えを出した。
    「………いいでしょう。しかし……ここ出て、どうするつもりで?」
    「……世話になった恩はいずれ別の形でお返しします」
     アルシドの質問には答えず、ジエラは頭を下げる。   
     そんな少女の姿にアルシドはため息を吐くと、やれやれと頭を振った。
    「その日が来ることを心からお待ち致しますよ。……どうかご無事で」  
     ジエラはアルシドの意味ありげな視線を神妙な面持ちで受け取ると無言で頷いた。
       
     
     
    「何故あのような事を…?」
     2人きりになった部屋でニナは聞く。
     あいかわらずお嬢様は難しい顔をしていた。
     一体何をお考えなのだろうか。
    「言った通りだよ。私はロザリアに利用されたくない」
     厳しい口調で述べるジエラ。
     同盟国とは言え、ナブラディアに軍を向けたロザリアを彼女は許してないのかもしれない。でも。だからと言って、
    「何もご自身の身を」
    「仕方ないことさ。……アルシドだって考えていたはずだ。私が生きていては問題が起こる。例え、身を隠していても身代わりを立てて勝手に戦争の口実を作るかもしれない。そうなる前に私の死を公表する」
    「でも、それは………ナブラディアの死も意味しますよ。お嬢様は最後の…」
    「国も、民も、全てが無いのに王家か?」
    「!」
    「お前も見ただろう!あの酷い有様を!」
     ジエラは怒りに震える。
    「あんなの――――国じゃないっ!」
     尤もだった。
     未だ破滅の原因は不明。
     国は跡形も無く、無残な姿を晒し、あまりにも多くの者が亡くなった。
     そして肥大したミストは未だあの地に留まり、誰も近づけない状況となっている。 
     あれではナブラディアの復興を夢見ることも出来ない… 
    「……それに証がなければ後継者は名乗れない」
    「王家の証…」
     夜光の破片の事だ。
     その居場所さえも知る術はない……
     

    「これから如何なさる御つもりですか?」
    「……ビュエルバに行く」
    「ビュエルバですか!?」
     ナルドア海に浮かぶ空中都市の名である。
     この戦乱の最中であっても中立国としてどこの国にも加勢していない自治都市だ。
     ビュエルバには外交の関係でよく訪ねていた。
     確かに中立国だし、帝国にも加担していないので比較的安全な土地だと言えよう。
    「明日にはここを発とう。準備を頼む」
    「それはまた急な。…お嬢様、一体どうなさったのです?こんな、突然…」
     ジエラは俯いて小さな声で呟いた。
    「………幻を見た」
    「え?」
     思わず聞き返すニナにジエラは自嘲する。
    「夢かもしれない。……けれど、鮮明で。会いたいから幻まで見たのかな」
    「?」
     要領の得ないジエラの言葉にニナは混乱する。
     可笑しいだろうと、何とも言えない表情でニナを見る。
      

    「ラスラが居たんだ」  

    2話。 失望(4)

    • 2008.03.17 Monday
    • 13:14
    「アルケイディアの攻撃!?」
     ジエラはサージュバル候に詰め寄った。
    「それも分からない、ただ首都ナブディスから強大なエネルギー破が現れ、放たれた」
    「こんな沖合いにまで届くほどの?」
    「ナブディスは!?どうなっているの?無事ですか!?」
     ジエラの質問に声に小さく首を振る侯爵。
    「ナブディスからの全連絡が途絶えた。おそらくは……」
    「そんな――!」
     ジエラは侯爵から離れると、無線機のある主幹席へ駆け寄る。
    「退いて!」
     連絡を受け持つ機器の前に座る兵士を押しのけ、装置を動かした。
     しかしどの無線も応答はなく故障めいた雑音が聞こえるだけだった。
    「誰か、誰か居ないのか!聞こえないのか!生きている者はいないのか!?」
     ジエラの悲痛が室内に響き渡る。
    「こんなの信じるものか!…誰か、応答を!…誰か聞こえているだろう!!私の声が聞こえないのかっ!!」
    「お嬢様」
     ニナは震えるジエラの肩を抱くと、ジエラは力なく崩れた。
    「……嘘だ。こんなの」


    「敵の攻撃だとしたら、現地のアルケイディア兵はどうなっているんでしょう?」
     カザムはサージュバル侯爵に尋ねた。
    「……」
    「…現に彼らの機体も完全に停止していますし」
     室内の正面の向こうにアルケディア軍の戦艦が止まっているのが見えた。 
     彼らもまた状況が分かっていないのだろうか?
    「ではあの衝撃波は奴らの攻撃ではないと言うのか?」
     侯爵の疑念の目をカザムは逸らした。
    「それも分かりません。事故の可能性もあるかもしれません」
    「ではその原因はなんだと言うのだ!」
    「……」

     この部屋に居る者が全員が置かれている状況を理解出来ずに押し黙った。
     
     侯爵は静かになった広い指令室を見渡すと重々しい溜息をついた。
    「このままでは埒が明かない。今すぐ動かせる偵察機はあるか!数機を用意しろ!」
     機関士に命令を下す侯爵にジエラは懇願した。
    「私も行きます!」
    「お嬢様!」
     顔を上げ、目に溜った涙をふき取るとジエラは侯爵を見据え、頭を下げた。
    「連れて行って下さい」
     揺るぎ無い決意を持った彼女にサージュバル候爵は承諾せざる負えなかった。
    「止めても無駄だろうな。…機は下にある。案内しろ」
    「いけませんお嬢様」
     ニナが堪らずジエラの腕を掴む。
    「先ほど言われたことをお忘れですか?」
    「状況は変わった。止めるなニナ」
    「!」 
     主の恐ろしいほどの覇気にニナは戸惑った。
     緩んだニナの手を解くとジエラは侯爵に一礼をして案内役の兵士と指令室を出る。
     ニナとカザムは目を合わせると追うように扉を潜った。


     ニナはジエラに追いつく。 
    「私も一緒に行きます」
    「ニナ…」
    「止めても無駄です」
     溜息をつくジエラ。
    「カザム、お前はついてくる必要は」
    「いいえ、貴女の安全を確保することが私の使命です。ジエラ様が止められないのなら、同行するのみです。ナブディスの状況も気になりますしね。アルシド様にいち早くご連絡をしなくてはいけませんし」
    「……忠実な部下たちだ」
     呆れてジエラは苦笑する。
    「………けれど、ありがとう」 

    風の海 迷宮の岸(下) 十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート

    • 2008.03.02 Sunday
    • 00:17
    (本当に、人ではなかったんだ……)
    麒麟と呼ばれるのもがどういった種類の生き物なのか、直感した。

                       ――――――――-風の海 迷宮の岸(下)


    十二国記の新作が雑誌yom yomで掲載されているということを
    聞いて非常に楽しみな朱花です。
    文庫落ちが待ち遠しいな〜

    FF12小説がストップしていて読んでいる方には申し訳ないです。
    連日本当に忙しい日々で余裕がありませんでした。
    ようやく区切りがついたのでちょっとは書けるかな?
    でもまたすぐに新しい仕事に取り掛かることになるので…なんとも。
    とりあえず、今は目の前の事で手一杯なのでご了承を。
    努力はします。

    そんな忙しい私の楽しみな時間は読書タイム。
    移動時間やゆったりしたい夜に読む至福な一時です。

    昨日まで読んでいたのが、「風の海 迷宮の岸」です。
    小野不由美原作の超有名ファンタジー小説「十二国記」シリーズです。
    高校のときに出会って、
    とりあえず「十二国記」を始め、「屍鬼」など小野作品はほとんど読んでいます。

    特に「十二国記」は何回も読んでいますね。
    何回読んでも面白くてしかたないです!
    初めて読む人には「月の影 影の海」から読んでください。
    上巻はとにかく暗くて嫌な感じで下巻読むの止めようかなと思うかもしれないですが
    (実際私はそう思った)
    下巻から怒涛のように面白くなりますので!
    下巻読み終わったら、全巻読みたくなります!!
    それだけこの十二国記は面白いです。オススメです。


    さて、今回読んだのはシリーズの二作目。
    泰麒のお話です。
    この戴国の麒麟くんが非常に自信なしの卑屈君です。
    まぁそこが可愛いですかね?
    上巻で自分の立場が掴みきれない彼が奮闘して、
    下巻でも奮闘に奮闘を重ねて周りの大人にチヤホヤされたり心配されたり呆れられたりととにかく健気な話。


    ……説明、間違ってはないと思う。 
    …うん。


    んで、朱花の勝手な好みなんですが、
    下巻に出てくる乍(さく)将軍が見所。
    このおっさん(失礼)がとにかくカッコよろしい!
    美男子のくせに強いし超自信家だし皆から尊敬され慕われるし。
    ものすごい器量の持ち主です。
    言うことも凄い。
    女仙の禎衛と張り合うところなんか只者ではないです。
    もう凄過ぎて、泰麒怯えられているのが嬉しいほど。(ひどいw)

    そんな彼の名台詞をあげましょう。
    ネタバレになるので要注意!
    (一応色変えるので反転してください)

    「わたしに五百年の寿命あれば、延王に後れはとりません」

    くはー!言いやがった!
    よりによってあの延王相手にですよ!
    この自信家!
    次!

    禎衛「…たいした自信じゃが、奢りでないと申せるかえ」
    乍「たかが女仙にご心配いただくまでもない。公は我が戴国の麒麟。公の御身の安全を願うに、戴国の民以上の者があってとお思いか。それそこ女仙方の奢りと思うが、いかが」

    あわわわわ。
    あの禎衛相手にこれだけ言っちゃうんだよ!
    すんげー。
    この二人の会話面白すぎ!(いいカップルだと思うのは私だけでしょうか?)
    火花がバチバチ飛んでいるよ!
    さあ、次!

    「どこも。――どこにも怪我などありません」
    「…嘘を申し上げて失礼をした」

    この一言に彼の力量が分かると言えよう。
    痺れましたね。
    そして極めつけ!

    「おまえは小さいのに見る目がある」

    なーにーさーまー!!!
    いや、王様なんですけど(笑)
    ど偉いセリフです。
    彼意外に言える人間がいましょうか。
    ……いや、延王くらいなら軽く言うか。
    ともかく名台詞です。

    他にも色々あるけど、心が痺れた俺様台詞でしたw
    乍将軍かっこよすぎです。



    「風の海 迷宮の岸」の読みどころは
    ・泰麒のへたれ&可愛さぶり
    ・景麒のおろおろする姿(笑)
    ・乍将軍の俺様ぶり
    です。
    あと、汕子の美麗カッコよさと健気さぶりと女仙の泰麒の可愛がりぶりですね!

    久々に読んだけど、やっぱり面白かったな。

    姑獲鳥(うぶめ)の夏

    • 2008.02.18 Monday
    • 23:29

    「二十箇月もの間子供を身籠っていることができると思うかい?」
    私はおもむろに訊いた。





    京極夏彦「姑獲鳥の夏」

    怪奇ミステリー。

    関口は雑誌の記事を書くための題材として不思議な話を聞いた。
    産婦人科を営む久遠寺家の娘が妊娠20箇月になるらしい。
    しかもその主人は密室から忽然と消えたとの事。
    他にもその病院には赤子が失踪するという変な噂もあり……

    この事を神社の神主ながら古本屋をいとなむ京極堂という友人に話すと、
    その消えた主人は学生時代の先輩だと指摘される。
    困惑する関口に京極堂は探偵の榎木津に相談しろと言う。

    そして榎木津を尋ねたら、
    これからここに来る依頼者が久遠寺の者だと告げられる。


    部外者のはずだった関口は困惑しつつも、その事件の渦中に填まっていく。


    果たしてこれは事件なのか…
    それとも怪奇に満ちた呪いなのか…


    「この世に不思議なことなど何もないのだよ。関口君」



    映画の話を聞いたときから是非読んでみたかった「姑獲鳥の夏」をようやく読みました。
    しかもこの真冬にね(笑)

    京極作品は「嗤う伊衛門」を読んだきり(時代物ということもあって非常に読みにくかった)敬遠ぎみだったのですがあれは特殊のようですね。

    「姑獲鳥の夏」は戦後という時代背景ではあるものの普通に難なくすらすらと読めました。
    また京極さんの戦後の描写が精巧です。風景が見えるようでした。

    内容も心理学、医学、怪奇系、陰陽系、文学、さまざまなジャンルが絡む濃い話です。
    それらが見事に融合してます。


    そしてなんといっても登場人物が素敵!
    なよなよ主人公関口。
    いつも不機嫌顔の生きる辞書、京極堂。
    変り者で人形ような美男子、榎木津。
    兄とは似てない活発聡明な敦子。
    儚い印象の秘密あふれる美女 久遠寺涼子。

    京極堂が解決する場面なんて鳥肌ものでした。
    うん、あれは反則っていうくらいカッコイイ!!


    またホラーの描写がマジ恐い!
    ぞくぞくして良いですね。

    あまりの面白さに土日の二日間をじっくりかけて読みました。
    もう解答編はあっという間に読めちゃいます!
    うっかり就寝前に読んで
    解答編に突入してしまい、
    眠気も吹っ飛ぶくらい面白くて一気に読んでしまいました(笑)


    京極作品の人気があるわけが分かりました。
    うん、これは良い作品だ。
    他の作品も読んでいきたいですね。
    映画版もレンタルしてみようかしら。

    ×××HOLiC アナザーホリック ランドルト環エアロゾル

    • 2008.02.15 Friday
    • 23:41
    西尾維新さんが書くデスノートは発売当初に購入済みでしたが、
    ホリックは当時知らなくて…

    最近友達から借りて、すっかりホリックの魅力にはまってしまったのです。
    それでこの度、図書館で予約して読んでみた。

    3話お話が入ってます。

    ぶっちゃけ維新さんが描く四月一日くんは「いっくん」っぽい(笑)
    侑子さんも四月一日苛めに拍車がかかっているような(笑)
    っというか二人してやけに漫画詳しいwww

    最初の2話に関して言えば、
    それでもホリックの世界観を失ってはないと思う。
    素直に面白いし。
    私は好きだな。
    ミステリーよりホラー系みたいな感じ。

    で、問題は3話目。

    完全に西尾維新ワールドですw
    これはホリックとして読むと期待はずれかも。
    ああ、西尾維新だなーという作品。


    登場人物の名前もまんま西尾維新です。
    芹沢施工(セリザワセコウ)
    櫛村塗絵(クシムラヌリエ)
    日陰宝石(ヒカゲホウセキ)
    鹿阪呼吸(ヒカサカコキュウ)
    化町婆娑羅(バケマチバサラ)

    たぶん化町婆娑羅あたりなんかは
    西尾維新のなんかの小説にいるんじゃないのか?

    ひぐらしになく頃に。小説

    • 2008.02.10 Sunday
    • 02:00
    最近かなりのニコ厨になってしまった朱花です。

    なかでも「ひぐらしMAD」が最近のマイブーム。
    「ひぐらしのく頃」にはマジで面白いですね。

    こんなに名台詞満載のアニメも珍しくないですか?

    そんな彼らの名台詞にすっかり魅了されてしまったら、
    妄想も止まりません(笑)

    そんなわけで、
    小説書いちゃいました。
    ほぼ会話です。

    「雛見沢でダウトをやってみた」

    =====================================


    魅音「よぉし!授業も終わった!さぁ、みんな部活を始めるよ!」
    圭一「おっしゃぁ!臨むところだ!」
    沙都子「今日も負けませんことよ」
    梨花「ボクも頑張るのです」
    レナ「今日は何をやるのかな?かな?」

    魅音はみんなの期待の視線に応えてバックからトランプを取り出す。

    魅音「じゃじゃーん!今日はこの卸したてのトランプを使うよ!」
    圭一「おお、確かに新品じゃんか。なんでいつもの使い古したトランプじゃないんだ?」
    魅音「たまには本格的に真剣勝負をしたくなってね」
    沙都子「おほほほほ!たとえ新品のトランプでも私が勝つに決まってますわ」
    圭一「なんだとー!」
    レナ「みーちゃん、何やるの?ババ抜き?神経衰弱?7並べ?」
    魅音「今日はダウトだよ!」
    圭一・沙都子「「ダウト!?」」
    梨花「久々なのです」
    魅音「うん。圭ちゃんが転校して来てから始めてだよね?ルールは知ってるよね?」
    圭一「ああ。確か…

    プレイヤーに均等にカードを配り、プレイ順を決めた後、プレイヤーはA,2,3,4,...,10,J,Q,Kの順で、自分の番に対応したカードを裏向きで場に出す。手札をなくしたプレイヤーの勝ちとなる。

    カードを出す際に、自分の番に対応したカードをあえて出す必要はない。これがこのゲームの名称"ダウト"の由来となっている。他のプレイヤーは、出したカードが対応していないと思ったら"ダウト"のかけ声をかける。かけられた場合は出したカードを表向きにし、対応したカードだった場合はかけ声をかけたプレイヤーが、対応していないカードだった場合はカードを出したプレイヤーが、場に出ているカードを全て引き取ってゲームを続行する。
    (wikiより転送)

       っていうゲームだろ?」
    沙都子「つまりは頭脳戦と心理戦の複合ゲームですわ!こんな高度なゲームは圭一さんにはきっと無理でしょうね」
    圭一「言ったな!容赦しないぜ。吠え面かくなよ!」
    梨花「沙都子も圭一も頑張るのです〜」
    レナ「あは。面白くなりそう」

    魅音「じゃあ、始めるよ!」



    圭一は配られた手札をじっと見て考えた。
    圭一(手持ちのカードは1,3,5,6,6,10,J,Kの七枚か…。近い数字が多いのがちょっと不利かもな。だけど6が二枚あるのはチャンスだな。これを使って…おっと)
    圭一「魅音。ルールの確認しておきたいんだが一度に二枚や三枚出しはOKか?」
    魅音「うん。四枚出しもしていいよ」
    にやりと笑う魅音。
    圭一も不敵な笑みを浮かべ、高度な心理戦になりそうだなと気を引き締めた。

    魅音「じゃあ、じゃんけんで勝った人から時計回りだよ!」

    圭一(始めは皆が様子見をしてダウト言うのをためらうはず。最初は嘘のカードを出しておくか。いや、順から見ると一番なら、回ってくる数字は1、6、11、3、8、13、5…これは勝てる!!素直に出して、8のときは10を出す。それさえクリアすればダウトを言わなくても勝利できる。じゃんけんは負けらんね!!!!)

    魅音「いくよ!じゃんけんぽん!!!……あいこでしょ!!!…あいこでしょ!!!」

    圭一「ぐはっ!」
    沙都子「勝ちましたわ。わたくしからですわね♪」
     
    圭一(ちくしょーーーーーー。沙都子からと言う事は、時計回りで沙都子・梨花ちゃん・レナ・魅音・俺の順だから5番目か。うーん。どうするかな)

    沙都子「いち」
    圭一が考えている間に沙都子がカードを裏向きにして出す。
    続いて梨花ちゃん。レナ。魅音。
    梨花「にぃ」
    レナ「さーん」
    魅音「よん!」



    魅音「圭ちゃんの番だよ」
    圭一「えっ、ああ」

    圭一(しまったー。考えすぎてダウト言うのを逃していたぜ。なんといことだ前原圭一。しかも間を空けてしまった。嘘のカードを出したらダウトと言われそうだな。このゲームはタイミングも重要だ!ここは素直に)

    圭一「5」
    5のカードを裏がして出す。

    圭一「……(誰も言わない…ちっ)」

    そして2周目に入る。

    圭一(おっと次は6だ。俺が2枚持っていることはダウトの可能性が高い!)

    沙都子「ろく」

    沙都子がカードを出すのを見計らって、
    圭一「ダウ」

    圭一がダウトと言う前にレナが叫ぶ。

    レナ「嘘だっ!」
    その言葉に圭一は吃驚してレナを凝視する。
    圭一「レ、レナ…?」

    沙都子「うぅ。見破られましたわ」
    沙都子は場に捨てられたカードを自分の持ち札に加える。

    驚いているのは圭一だけでみな平然としている。
    圭一「…な、なんで」

    魅音「あー、圭ちゃん。言うの忘れていたわ。ウチらの間では『ダウト』の代わりに『嘘だ』って言うルールなんだよね」
    悪気なく「あはは」と笑う魅音。

    圭一「へぇ…そ、そうなのか。はは…ビックリしたぜ。始めに言ってくれよ」
    魅音「ごめーん圭ちゃん」

    圭一(なんだ。ただのゲームだろ。こんなに驚くことないだろ俺)
    けれど冷汗は止まらない。
    おかしい。
    なんだろう。
    どうしてこんなに嫌な感じがするんだろう。
    まるでレナが別人のように思えて…
    圭一(気のせいだ。きっと気のせいに決まってる!)

    梨花「……。じゃあ、ボクからですね。なな」
    レナ「はち」

    圭一(ほら、レナはいつもと何ら変わらない。おかしなところなんて何も無いじゃないか!)

    魅音「きゅう」

    圭一(大丈夫。クールになれ前原圭一!)

    圭一「じゅう」


    沙都子「じゅういち」
    梨花「じゅうに」
    レナ「じゅうさん」
    魅音「いち」


    圭一(2はないか、しょうがないココは別のカードを)
    圭一「に」

    レナ「嘘だ!!」
    圭一「!!!!!!」
    驚きのあまり固まる圭一。
    それはダウトを指摘されたことより、レナに対する恐怖から来るものだった。
    圭一(な………なんだんだよ。本当にレナなのか?)

    なかなかダウトを認めようとしない圭一にレナはさらに…

    レナ「嘘だ!!嘘だ!!嘘だっ!!!!!」



    ==============================
    はい。
    すいません。ここで終わりです(笑)

    単に最後のセリフが書きたかったというねwww
    ギャグです。


    もう小説のタイトルだけでオチが見えるというwwwwwww

    あれ、なんかシリアス入った?
    気にしないで下さい。

    まぁ、続きは考えていませんが、
    別に圭一もレナの「嘘だ」に慣れて、一緒にダウトで「嘘だっ!!!!」と叫んで勝負の続きをするのも良し。

    耐えられなくなって発狂するのも良し(笑)

    ちょっとシリアスを書いてみよう。
    ======================
    魅音「圭ちゃん?大丈夫?顔色悪いよ?」
    圭一「あ……うん」
    レナ「圭一くん、具合悪いのかな?かな?」

    心から心配そうに俺を見つめるレナの目を俺は見ることが出来なかった。
    どうしてだろう?
    レナが……怖い。

    圭一「ごめん!ちょっとトイレ!」
    俺は顔を下げたまま立ち上がると急いで教室を出た。

    沙都子「どうしたのかしら?なんだか本当に調子悪そうですわ」
    梨花「………」

    圭一「はぁ、はぁ」
    洗面所で顔を洗い、なんとか息を整えようとするが、動悸は未だ激しいままだった。
    圭一「なんなんだよぉ。ちくしょー」

    あの言葉がすごく怖い。
    なんで、あのレナを知っている気がするだろう。

    今日はどうにかしているんだと無理矢理思い込んで、
    今日のところは帰ろうと考えながらドアを開けた。
    梨花「圭一?」
    圭一「り、梨花ちゃん?」
    梨花「圭一、大丈夫なのですか?」
    圭一「ああ。うん、もう平気…で、でも今日はもう部活止めておこうかな」
    梨花「それがいいのです。無理は禁物なのですよ。にぱー」
    圭一「ありがとう梨花ちゃん」

    梨花「でも、本当に圭一…レナを怖がっていたのです」

    梨花「まるで前にもあったかのように…」
    圭一「!」
    図星を指されて圭一は混乱する。
    自分でも整理できない気持ちを当てられて圭一は恐さを覚えた。
    それに梨花ちゃんの様子がいつもと違う……
    もともと大人びているけど
    もっと大人びた雰囲気…

    梨花「圭一……覚えているのですか?」
    圭一「な、なにを…?」
    梨花「ここではない、雛見沢でのことを」

    ================================

    それでこのいいところで先生が圭一を呼んで、
    大石さんが「はじめまして、前原圭一さん」と現れるというね(笑)

    五人のセリフ書くのは思ったより面白いですね。
    これは楽しい。
    特徴がありすぎて簡単だし書きやすい。
    誰かMADで作ってくれないかなー。

    あ、レナの名セリフ書き忘れた。

    じゃあ、ゲームに負けてコスプレした梨花ちゃんに出てきてもらいましょう。
    梨花「みぃー?ねこみみメイドさんなのです。にぁー」
    レナ「はぅぅ。かわいいよー。かわいいよー。お持ち帰りぃー!」

    うん、満足!!

    ではこれで。

    圭一「終わりかよ!?」

    刀語 第四話 薄刀・針

    • 2008.02.04 Monday
    • 22:09
    評価:
    西尾 維新
    講談社
    ¥ 1,155
    (2007-04-03)
    シーマン語録に続きレビューです。
    シーマン語録のレヴュー書いた後にアマゾンのシーマンソフトを見たら、
    レビューが辛口だった(笑)
    1日1時間も遊べないってどんだけー。
    相当な9ソゲーらしいですね(苦笑)


    さて、気を取り直して西尾維新著「刀語」です。
    戯言シリーズ
    魔法少女りすかシリーズ
    デスノート
    などなど、西尾維新作品は結構読んでますよ。

    デスノ以外、図書館と友達に借りて読んだ(笑)
    でも西尾維新、好きですよ?

    そのうち戯言もりすかもレビュー書きます。


    さて、同じく図書館でちまちま借りて読んでいる刀語シリーズ。
    今日、「刀語第三話」を返して、予約していた第四巻を借りて、
    早くも行きと帰りの電車で読み終わってしまいました。

    まぁ、この講談社BOXは一冊がペラいですからね。
    (それでも月1で連続12ヶ月のリリースは凄いです西尾維新さん)
    そして電車に乗っている時間も長い私。
    読むペースも早いのであっという間です。


    ちなみに朱花の西尾維新作品の好き度は、
    りすか>>零崎>戯言>刀語
    の順です。

    刀語は西尾維新さん特有の
    一人称で長々心情説明とか
    なかなか明かしてくれないトリックとか
    ありませんのでその分読みやすい。
    けど、その分面白みも減かな?

    とは言え、西尾維新の遊び心は刀語でも健在です(笑)
    この四巻で発揮されたと言っても過言ではないですね。

    刀語の簡単な説明をしますと


    幕府の偉い人(役が面倒なので略)である策士家の「とがめ」(少女)と
    刀を持たない流派・虚刀流7代目当主「七花」(少年)が
    一人の刀鍛冶職人「四季崎記紀」が作った名刀12本
    絶刀「鉋」
    斬刀「鈍」
    千刀「鎩」
    薄刀「針」
    賊刀「鎧」
    双刀「鎚」
    悪刀「鐚」
    微刀「釵」
    王刀「鋸」
    誠刀「銓」
    毒刀「鍍」
    炎刀「銃」
    を集めるため、各刀の所有者と決闘なんかしちゃったりして集める話。

    一巻につき一つの刀が主体。

    しかし刀の名前がカッコよすぎですね(笑)
    読者をそそられてくれます。

    んで、今回レビューの第四巻・薄刀「針」
    ですが…

    正直言ってネタバレになっちゃうのでレビュー書けません!!(笑)
    いや、これ本当。
    無理無理。

    とは言え、さわりを少々。

    今まで何度も「とがめ」の話の中で出てきた錆白兵。
    彼が今回の刀、薄刀・針の所有者。
    相当お強いとの事。
    三巻で次の対戦あいつは錆白兵だ!と書いておいて、
    四巻の序章でも最強の剣豪などと期待大に書かれます。
    そしてその正体は超美少年!!

    もう期待をさせられます。

    以下ネタバレ 反転で読んでください。


    さて読んでいくと、
    錆白兵から果たし状が届き、受けて立つことに。
    最強の剣士と呼ばれている錆白兵はどんなやつなのか。
    と、そこで、
    七花が最強って姉ちゃんよりも強いのかな?
    っていう疑問をします。

    んん?
    七花の姉さんというと病弱で島に置いてきたか弱き少女ですよね。
    七実さんですよね。
    最強?

    そこでお馴染みヤラレ役の「まにわに」忍者登場。
    今回は三人。
    彼らは七花の弱みである七実を人質にしようという作戦にでます。

    ここまでで、ゆうに本書の1/3過ぎてます。
    アレ?
    錆白兵は?

    一抹の不安を抱えながら読み進めます。

    「まにわに」三人組のうちの一人、蟷螂が七実を見つけ人質にしようとします。
    一瞬のうちに反撃を食らう蟷螂。

    おお!七実最強!

    つづいて「まにわに」の蝶々(てふてふ)がTRY。
    あっけなくヤラレます。

    おお!七実カッコイイ!

    最後の一人蜜蜂も勝負!
    まぁ、ここまでくれば…以下略。

    おお!七実は恐ろしく強かった…

    でもその身体には哀しい事実が秘められていたり。



    ――ってええ!!
    もう終わりそうだよ?
    あと十数ページくらいしか残ってないじゃん!
    錆白兵は?
    美少年は?
    最強の剣士は?

    もしかして路線変更して次の巻に送ったとか?
    次の巻は2本の刀の話なんだね?

    と無理矢理考えながら終章のページを捲ると…


    とがめ「しかし、それにしても大変な戦いだった…」
    七花 「ああ、大変な戦いだった」



    ええええええええええっ!!!!
    終わってるし!


    「さすが日本最強と謳われるだけのことはある――。今までで最も厳しい戦いだった」
    以下3ページに渡って、いかに大変な戦いであったか語る二人。

    おいっ!
    しかも肝心な描写が一切なしかよっ!!!

    そして四巻終わった…


    うええええええええええええええええ!!!!!!!!!????????

    一巻からあんだけ振っていた錆白兵が一行たりとも出てこなかった!(爆笑)



    というね(笑)

    さすが西尾維新。
    素晴らしい構想ですw

    やられたよ(笑)

    シーマン語録

    • 2008.02.04 Monday
    • 22:00
    評価:
    シーマン
    幻冬舎
    ¥ 945
    (2007-10)
    ご無沙汰してます朱花です。

    時代はシーマンを求めているのか?
    「シーマン語録」を検索して我がブログにこられた人もおりますね。

    なんで今頃「シーマン語録」を検索する人がいるんだろう?
    と思っていましたが、シーマン語録兇出版されたのですね。

    何時の間に。

    しかもシーマン、鳥になっているし(キモっ!)

    何時の間に。


    今日の朝、図書館に予約本を借りに行ったら、
    いつもは行かない本棚を見ていたら、これが!

    おうっ!?

    思わず手に取ってしまいました(笑)

    今私に見て欲しいと言わんばかりに置いてあったZE☆

    きっと偶然じゃなくて必然なのね。(BY ホリック)

    やっぱりシーマン良いですよ。
    電車で読んでいて思わず泣きそうになってしまいました。
    (病んでいるw)

    そうなんだよシーマンは泣けるんだ!

    あの人面鳥、なぜここまで人生を知っているんだ?

    もの凄い名言を残していますよ。

    ここで私のお気に入りを2つ紹介。

    「おまえ自身の過去ほど教訓の多い題材ないぞ、おまえにとって」
    (歴史上の人物ばかりを研究しているユーザーを戒めて)

    なんという素晴らしきお言葉。
    尊敬に値します。
    何か開眼した気分です。

    「俺なんか、50万人くらいのユーザーから「きもい」とか「死ね」って言われたぜ。でも気にしてたらきりがない」
    (イジメにどう抵抗すべきかと質問されて)

    なんという自虐ネタ!!(笑)
    前作シーマン語録でも自虐ネタが1番好きでした。
    ゴメン、シーマン。私もさっきキモいって書いちゃった。


    あー、シーマン欲しいなー。
    2007年10月に発売しましたよね〜。


    評価が★4なのは
    前作よりも名言が劣っているような気がするため。
    前作の方が面白いです。
    インパクトの問題かしら?



    あ、サブタイが「悩める小魚への145の賢言」だ。
    え?小魚?
    私、小魚だったんだ…

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